袖看板(突き出し看板)と壁面看板は、何が違うか
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壁から張り出すか、壁に沿って付けるか。基準も、傷みやすい所も変わります。
01壁から張り出すか、壁に直接付けるか
国土交通省の「屋外広告物の安全点検に関する指針(案)」は、突出看板を「壁面から突き出して取り付けられたもの」(袖看板ともいう)、壁面看板を「建物壁面に直接取り付けられたもの」としています。
東京都の「屋外広告物のしおり」も、許可の基準を「建築物から突出する形式のもの」と「建築物の壁面を利用するもの」に分けて置いています。同じ建物に付ける看板でも、どちらの形かで守る基準が変わります。
02東京都の基準(突出する形式のもの)
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 高さ | 地面から看板の上端まで、第1種住居地域・第2種住居地域・準住居地域は33m以下、ほかの用途地域は52m以下 |
| 出幅 | 道路境界線からの出幅が1m以下、かつ建築物からの出幅が1.5m以下 |
| 下端の高さ | 歩道と車道の区別のある歩道の上では地上3.5m以上(道路境界線からの出幅が0.5m以下なら2.5m以上)、区別のない道路の上では地上4.5m以上 |
| 上端 | 看板を付ける壁面の上端を超えない |
| 構造体 | 鉄板などで覆って、露出させない |
(出どころ: 東京都都市整備局「屋外広告物のしおり」8 許可の基準の概要 ③建築物から突出する形式のもの)。壁面看板の基準(壁面の10分の3・1枚100㎡など)は壁面看板とはにまとめています。ほかの道府県や市は、それぞれの条例で基準が違います。
03突き出し看板は、風と水を受けやすい
国の指針は、突出看板の特性として、風圧を受けやすい形で、支える部分と取付部にかかる負荷が大きいこと、広告板の中やブラケットカバーで覆われた部分に結露水や入り込んだ水がたまりやすく、腐食しやすいこと、常に風雨や直射日光にさらされることから、経年劣化しやすいと書いています。
傷みやすい所として挙げているのは、ブラケット(張り出しを支える金具)の変形、アンカーボルトのゆるみ・脱落と腐食、ブラケットカバーの変形や外れです。ブラケットカバーは水抜き孔を設けていない場合が多いとも書いています(出どころ: 国土交通省 指針(案)p2〜3「(1)突出看板」)。壁面看板の取付部がどう傷むかは、看板のアンカーボルトは、何で傷むかで書きました。
04袖看板は、大きさと造りで点検のしかたが変わる
屋外広告物適正化推進委員会の「オーナーさんのための看板の安全管理ガイドブック」(2019年10月)は、袖看板を大きさと造りで3つに分けています(p4)。
- 小型・中型軽量袖看板=内部の造りが簡単で、Lブラケットや触れ止め棒で取り付けられていることが多いため、脚立などで簡単に点検できる場所に設置する
- 小型・中型鉄骨構造袖看板=高さ4m以下でも工作物と同様に考え、強度計算を行う。ブラケットの防錆処理は耐用年数や設置環境に合ったものにする
- 大型袖看板=高所に設置することが多く頻繁に点検できないため、鉄骨は溶融亜鉛メッキを施すなど防錆処理を徹底する
同じ頁は、看板の高さが4mを超える場合は建築基準法にもとづく工作物確認申請が要ること(看板の確認申請)、看板の外側はきれいでも取付金具や内部鉄骨にサビが浸食していることがあるので、定期的に高所作業車などによる内部点検を行うことが重要だと書いています。壁面にサビなどの汚ダレがあれば、ブラケットがサビで腐食している合図です。持ち主が自分で見る所は、看板の安全管理をご覧ください。
鉄骨のさび止めに使う溶融亜鉛めっきと白さびのことは、別の記事(溶融亜鉛めっきは、主に保護皮膜と犠牲防食の2つの働きで鉄を守る)にあります。
05立体の文字は、壁面に付ける看板
サインアークがお作りするチャンネル文字(箱文字)と切り文字は、1文字ずつ壁に留める、壁面に付ける看板です(出どころ: 取付方法)。壁から張り出す突き出し看板とは作りが違い、守る基準も壁面の側になります。
看板そのもの(立体の文字の看板)の製作と取り付けは、店舗の看板の製作と取り付けでお受けしています。
06よくある質問
- 袖看板と突き出し看板は同じものですか?
同じものです。国土交通省の「屋外広告物の安全点検に関する指針(案)」は、突出看板を「壁面から突き出して取り付けられたものをいう(袖看板ともいう)」としています。
- 突き出し看板はどこまで張り出せますか?
東京都の基準では、道路境界線からの出幅は1m以下、建築物からの出幅は1.5m以下です。ほかの自治体はそれぞれの条例で決まっています。
- 歩道の上に突き出し看板を出す時、高さの決まりはありますか?
東京都の基準では、歩道と車道の区別のある歩道の上で下端を地上3.5m以上(道路境界線からの出幅が0.5m以下なら2.5m以上)、区別のない道路の上で4.5m以上です。
出どころ
- 東京都都市整備局「屋外広告物のしおり」8 許可の基準の概要(p14〜15「③ 建築物から突出する形式のもの」ア〜オ)(2026-09-23 確認)
- 国土交通省「屋外広告物の安全点検に関する指針(案)」平成29年7月(p2〜3「(1)突出看板」定義・特性・劣化等が起こりやすい箇所)(2026-09-23 確認)
- 屋外広告物適正化推進委員会「オーナーさんのための看板の安全管理ガイドブック」2019年10月(p4「3-1 袖看板(突出看板)」)(2026-09-24 確認)
- サインアーク「チャンネル文字・箱文字・切り文字の取付方法」(2026-09-23 確認)
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